ビットコイン(BTC)とは、世界で最初に誕生した暗号資産(仮想通貨)です。
近年、良くも悪くも多くのメディアで取り上げられたことで、これまで暗号資産(仮想通貨)や投資に縁のなかった人でも、一度はその名前を聞き
「ビットコイン(BTC)って一体なんなんだろう..」
と興味を持ったはずです。
そこでこの記事では、ビットコインの仕組みや特徴などを初学者の方にも分かりやすく解説していきます。
ビットコイン(BTC)とは
ビットコイン(BTC)とは、インターネット上で使用される分散型の暗号資産(仮想通貨)です。日本の円や米のドルなどの法定通貨とは異なり、中央銀行が存在せず、紙幣や硬貨のような実体を持たない点が特徴の一つとして挙げられます。
世界初の暗号資産ということもあり、「ビットコイン(BTC)=暗号資産(仮想通貨)」と勘違いをされやすいですが、あくまでビットコイン(BTC)は暗号資産の一種です。有名な暗号資産というと他にはイーサリアム(Ethereume)やリップル(XRP)があり、2024年時点で世界に存在する暗号資産(仮想通貨)は4,000種類以上あると言われてます。
通貨単位 | BTC |
時価総額(2024年7月31日時点) | 約207兆円 |
発酵上限数 | 2,100万枚 |
コンセンサスアルゴリズム | Proof of Work |
ホワイトペーパー | Bitcoin.pdf |
公式サイト | Bitcoin.org |
ビットコイン(BTC)が作られた理由
ビットコイン(BTC)は、2008年に「Satoshi Nakamoto(サトシ ナカモト)」と名乗る人物がインターネット上に投稿した論文から始まりました。
この論文は、国家や中央銀行を介することのない分散型の暗号資産(仮想通貨)について書かれたものです。
2008年というと、時期的にはちょうど世界的な金融危機「リーマンショック」が発生した年と重なります。この出来事により信用に基づく既存の仕組みが停滞、機能しなくなり、その影響で歴史ある金融機関も経営難に陥るだけでなく、中には破綻する会社もありました。
そこで、ナカモト氏が提案したのが、取引や決済を中央銀行や第三者金融機関の「信用」ではなく、コンピュータによる「計算」によって実現する承認の仕組みです。この論文が発表されてから、有志の開発者がソフトウェアやネットワークを作り上げ、2009年にビットコインの初めのブロックが開発されました。それが今日の暗号資産 (仮想通貨)の元になっています。
ビットコイン(BTC)と法定通貨の違いとは
暗号資産(仮想通貨)と法定通貨の違いを知るために注目するポイントは「発行元」と「価値の担保」の2つです。
発行元の違い
法定通貨はご存知の通り、国によって発行されています。具体的には政府によって発行され、中央銀行を介して市場に流通する仕組みです。一方でビットコイン(BTC)は、基本的にはインターネットのプログラムに応じて新たなビットコインが発行されるため、発行主体が存在しません。生成された新たなビットコインは、プログラムによって基準を満たしたものが市場に放出することで流通します。
価値担保の違い
暗号資産(仮想通貨)と法定通貨のもう一つの違いは「価値担保」の違いです。財産的価値を持つモノは、通常、価値ある何かが裏付けとなっている必要があります。法定通貨の場合、この裏付けは「その国の政府の信用」になります。
政府の信用により通貨価値に大きな変動をもたらした有名な話がジンバブエドル(ZWD)です。
経済政策の失敗で国の信用が無くなり、法定通貨の価値がガタ落ちしました。当時のジンバブエではスーパーでの買い物に数十億ジンバブエドルが必要になるなど、日常生活にも深刻な影響が出るほどだったそうです。
暗号資産(仮想通貨)はプログラムによって発行される通貨なので、法定通貨のように価値の担保が存在しません。そのため、暗号資産(仮想通貨)では、ブロックチェーン技術やDLT(分散型台帳)によって自身のデータ(通貨など)が毀損するリスクがないことを裏付けとして、純粋に需給バランスによって価格が形成されているという特徴があります。
ビットコイン(BTC)の仕組み
ブロックチェーン技術
ブロックチェーンとは、簡単にいうと「情報を記録・管理するための技術」です。情報をひとまとまりにし、それを次々に鎖のように繋いでいく構造から、ブロックチェーンと呼ばれています。
ブロックチェーンは不特定多数のユーザーが分散してデータを保持する仕組みになっており、改ざんを防ぎやすく、データの透明性が高いという特徴があります。
正直言うとブロックチェーンは大変難解な技術であるため、この記事ではこれ以上深い内容には触れません。ブロックチェーン技術について詳しく知りたい方は以下の記事を参照することをオススメします。
この記事ではブロックチェーン技術を用いることで、以下の利点があることだけ知っておきしょう。
- 悪意のあるユーザが含まれていた場合でも正常な処理が行える
- 過去の合意が覆らないこと
- 改ざんの検出が容易であること
- システムの利便性が高く、高い完全性を持つこと
マイニング
マイニングとは、トランザクション(取引)のデータを検証・承認したのち、データをブロックチェーンのブロックに保存する行為のことを指します。
従来の金融機関のように中央集権的な管理者が存在すれば、その管理者が「信用」の元で取引情報の精査や承認を行いますが、ビットコイン(BTC)ではこの管理者を排除しています。
その代わり、ビットコイン(BTC)ではネットワーク参加者同士が取引に不正がないかの検証・承認を行うことで取引を成立させているのです。この検証を行うネットワーク参加者を「マイナー」と呼び、マイナーは検証(マイニング)を行うことで報酬(インセンティブ)としてビットコイン(BTC)を受け取ります。
この仕組みを「Proof of Work(プルーフ・オブ・ワーク)」といい、ビットコイン(BTC)はマイニングによって、取引の信頼性とネットワークのセキュリティを確保しています。
ビットコイン(BTC)の特徴
ビットコイン(BTC)の特徴は以下の4つです。
- デジタル通貨である
- 中央銀行が存在しない
- 分散型ネットワークで管理されている
- 発行枚数に上限がある
ではそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
デジタル通貨である
ビットコインは、インターネット上で取引されるデジタル通貨です。実体を持たず、Metamusk(メタマスク)など専用のデジタルウォレットに保管されます。
勘違いをしやすい似た概念として、SuicaやPayPayなど中で保管されている「電子マネー」があります。電子マネーはあくまで、日本円や米ドルなど国が発行した通貨をデジタル化したものなので、その価値の裏付けは国家に依存しています。
一方で、ビットコインは国や政府の発行ではなく、独自のアルゴリズムとネットワークによって価値が保たれている点で異なります。
中央銀行が存在しない
2つ目のビットコイン(BTC)の特徴は、中央銀行が存在しないことです。
ビットコインは日本円や米ドルのように、政府や中央銀行が通貨として発行し、その価値を保証しているわけではありません。
中核的な開発者と協力者のグループは存在しますが、市場動向を見て流通量を調整したり、取引に介入したりする中央銀行は存在しません。例えば、日本ならば日本銀行、米国ならばFRB(連邦準備理事会)に相当する管理組織は存在しないのです。
国家という権威から離れた場所で、中央集権的な管理を受けない通貨がビットコインの目指した姿であり、後続する暗号資産にも共通する大きな特徴と言えます。
分散型ネットワークで管理されている
3つ目のビットコイン(BTC)の特徴は、分散型ネットワークで管理されていることです。
これまでの金融システムでは、メインサーバーなどで顧客や金融取引のあらゆる情報を管理します。しかし、ビットコインでは、ネットワークに参加しているユーザが相互に繋がるようなPeer to Peer(P2P)ネットワークを構築しています。
従来のクライアントサーバシステムでは、サーバが故障するなどしてダウンすると、システム全体が停止してしまうという問題があります。その点、クライアント同士が分散して通信するP2Pネットワークなら、一部の端末が停止してもシステム全体がダウンすることはありません。
ビットコインの取引情報は、世界中に散らばる膨大な数のPCやスマホやタブレットといった端末群によって記録共有され、情報の整合性やセキュリティが担保されています。国家という権威ではなく、予め決められたプログラムに沿って取引を行う世界中のユーザーからの信頼によって、ビットコインの価値は保たれているのです。
発行枚数に上限がある
4つ目のビットコイン(BTC)の特徴は、発行枚数に上限があると言う点です。
ビットコインの総発行量は2,100万BTCに制限されています。この上限はプロトコルに組み込まれており、変更することはできません。新しいビットコインは、マイニングによって段階的に発行され、約4年ごとに報酬が半減する「半減期」が設けられています。
この特徴によりビットコイン(BTC)はインフレーションを抑制し、その希少性を維持できるのです。
ビットコイン(BTC)のメリット
ビットコイン(BTC)のメリットは主に以下の3つです。
- 個人間の直接送金ができる
- 手数料が安い
- 世界中で利用できる
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
個人間の直接送金ができる
まず1つ目は、個人間で直接送金が可能な点です。ビットコイン(BTC)の「直接送金」という特徴は、普段、国内送金のみ利用する方には分かりにくいかもしれませんが、これは大きなメリットです。
インターネット上での取引や遠くに住む家族への送金には、通常、銀行振込が利用されます。しかし、銀行振込では、送金から着金までに時間がかかることがあります。例えば、異なる銀行に小切手を送る場合、信用調査のために時間がかかったり、特に海外送金の場合には数日かかることもあります。
しかし、ビットコインを使えば、理論上は最短10分で、金融機関の仲介を挟むことなく直接送金することが可能になります。
手数料が安い
2つ目のメリットは、手数料が銀行などと比較しても安価であることです。
円やドルなどの法定通貨の場合、銀行などを仲介しないと送金ができません。そのため、送金の際には仲介手数料が発生します。一方、ビットコインには仲介する第三者が存在しないため、個人間でやり取りする場合には、基本的に手数料を支払う必要がないのです。
世界中で利用できる
3つ目のビットコイン(BTC)のメリットは、世界中で利用できる点です。
法定通貨の場合、その通貨が利用できる地域は限られています。日本では基本的に決済は日本円で行われますし、アメリカでは米ドルが使用されます。
しかしビットコイン(BTC)は、その地域や店舗がビットコイン決済に対応してさえすれば、世界中のどこでも決済通貨として利用することが可能です。
ビットコイン(BTC)のデメリット
ビットコイン(BTC)のデメリットは主に以下の3つです。
- 価格のボラティリティが高い
- セキュリティリスクがある
- 規制の影響を受けやすい
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう。
価格のボラティリティが高い
1つ目のビットコイン(BTC)のデメリットは、ボラティリティ(価格変動)が高い点です。
例えば米ドルの年間価格変動率は、どれだけ大きくても20%を上回ることは基本的にありません。しかし、ビットコイン(BTC)の場合、一日でそれ以上の価格変動が起きることも珍しくないです。
そのため、より価格が安定した金融資産に投資を行いたい人にとっては、このビットコイン(BTC)のボラティリティの高さは懸念点となる可能性があります。
セキュリティリスクがある
2つ目のビットコイン(BTC)のデメリットは、セキュリティリスクが残る点です。
ビットコイン(BTC)はデジタル通貨であり、インターネットを介して取引や保管が行われるため、サイバー攻撃を受ける懸念があります。
インターネットを介して取引が行われるため、セキュリティリスクを完全に排除することは難しく、ビットコイン(BTC)を保有するユーザ自身でセキュリティ対策を講じる必要があります。
規制の影響を受けやすい
3つ目のビットコイン(BTC)のデメリットは、大国による規制の影響が価格に影響しやすい点です。
たとえば、アメリカや中国のような経済大国がビットコインに対する厳格な規制を導入すると、市場全体に不安が広がり価格が急落することがあります。これらの国々は、ビットコイン(BTC)の取引量が多く、その国の政策変更が市場全体に大きな影響を与えてしまうからです。
ビットコイン(BTC)の購入方法
最後に、ビットコイン(BTC)の購入方法を紹介します。
ビットコイン(BTC)の取引を始めるには、最初に暗号資産交換所で口座開設が必要です。国内には、多くの暗号資産交換所が存在し、それぞれ特徴があります。
自身がどのようなサービスを利用したいかを整理し、どの暗号資産交換所を利用するかを選択します。まずは口座開設を行いましょう。
現在日本では、以下の取引所でビットコイン(BTC)を購入することが可能です。
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- Coincheck(コインチェック)
- GMOコイン
- bitbank(ビットバンク)
- DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
- 楽天ウォレット
- SBI VC Trade(SBI VCトレード)
まとめ
ビットコイン(BTC)は、従来の金融システムの在り方を変えるため誕生した世界初の暗号資産(仮想通貨)です。
分散型ネットワークとブロックチェーン技術により、金融決済、取引に大きな安全性と透明性をもたらしました。
ビットコインを購入するには、まず暗号資産交換所で口座を開設する必要があります。国内の取引所を利用すれば、安心してビットコインを取引することができるでしょう。